(久々に)テレビにでました

取材当日

去る2003年5月22日、日本テレビ系列、「MOBI」という番組の取材を受けました。

取材対象はGPAでした。

放送日は、2003年6月19日(木)と6月26日(木)ということです。

JMVCC会長、白石もハニカミながら登場する予定ですので是非ご覧ください。


まずは真面目に車両の撮影

スクリューもアップで

ちょっと照れてる白石会長

本番前のテスト航行中。運転は高村氏。

航行中の助手席から。水面がすぐそこ!

無事に陸に戻れました。

ちゃんと台本もあるのです。

本番中!

~なぜ取材を断りつづけていたのか

ナショナルプロジェクトにより作られた”seep”

撮影終了後。見物の子供と。1941年7月、米陸軍が策定した、四輪駆動小型ロードスターの指揮偵察車はジープと呼ばれ、1940年代の米国の自動車関連の頭脳を結集させたもので、いわゆるナショナルプロジェクトにより作られるスペースシャトルのような車でした。
多くの商品と同様の利益追求のためのコストダウンは、ジープには存在しません。悲しいまでの機能追及とナショナルプロジェクトによって作り出されたジープは還暦を迎える今も少しも色あせることは無いのです。

こんなジープの虜になり、オリジナルジープのレストア(restoration、復元、修復)を経験するうちに水陸両用ジープ ”seep(sea jeep)” のメカニズムがとても気になり、FORD GPA を10年ほど前に完成させ、山中湖での進水式も済ませました。

各地で行われるクラシックカーショーにもエントリーしてみましたが、オリーブドラブに塗られたGPAは、子供や一般の人達の間では人気者でも、主催者やジャーナリスト達からは色眼鏡で見られ、敬遠されつづけました。

クラシックカーショーの審査員達は、知識不足を曝け出すのを恐れるのか、適正に評価してもらえたことはありませんでした。
日本におけるクラシックカーショー(多分、世界的にはオールドカーやビンテージカーショーあたりの年代の車を対象としたショー)では誰一人やらない、ボディ下に鏡を入れ、工具や装備品を展示(どれも欧米では当たり前の展示方法)してみましたが、車両の純正度とか復元度、完成度は評価されず、欲しくも無い「最古車賞」などばかりを頂きました。

唯一、米軍の座間キャンプで行われたカーショーで、多くの車両のなかから”ファーストプライズ”の栄誉を得ることができました。
主催者はライブラリーから数枚のコピーを取り寄せ復元度をチェック、部外者の日本人にも適正な評価をする姿勢に驚かされました。

我国の自動車を取り巻く文化程度のレベルの低さと、ジープに対するマスメディアの偏見から、ここ7~8年月に一度はあるテレビの取材依頼を断リ続けてきましたが、番組制作のスタッフに今回の番組がバラエティ番組でなく、まじめな自動車番組であること、ホンダがスポンサーであることを力説され、取材に応じる事にしました。
しかし、どのように放映されるのか、現在のところとても心配なのは事実です。

我国の多くのジャーナリストが軍用の車両を敬遠することが文化人であるかのように錯覚し、道具としての「車」を正しく評価していません。
軍用のものは諸刃の剣。良くも悪くも現代文明に影響します。
軍用だから、民間だから・・・と私は考えません。
機能追及と、計算され尽くしたメカニズムは、硝煙や血の臭いがするとは思えないのです。
己が羽織るダッフルコートやトレンチコートに何の疑問も持たない。ましてや女子学生のセーラー服に疑問を持たないことに最大の危機と矛盾を感じてなりません。

26th May.2003
JMVCC会長(MVPA日本代表)白石 清